寝る前の読書が、良い眠りをつくる理由
『オトナ女子の不調と疲れに効く 眠りにいいこと100』の中に、「分厚い哲学書を読んで眠りをさそう」と書かれていました。
本書の中では、
難しい本を読むと「βエンドルフィン」と呼ばれる、苦痛を和らげる物質が分泌され、ストレスや不安を軽減し、リラックス感をもたらすと紹介されています。
多くの快眠本やナイトルーティンのひとつとして、就寝前の読書は推奨されています。
私は先日まで『若い読者のための哲学史』を読んでいました。私にとって「哲学」は考えることが多く、読むのに疲れましたが、この「ほどよい疲れ」が、眠りへの切り替えにちょうど良いのかもしれません。
では、哲学書が手元にない場合は、どうすれば良いのでしょうか。
大切なのは、「哲学書を読むこと」そのものではありません。
重要なのは、就寝前にリラックスする時間をつくることです。
そのリラックス方法のひとつとして、「読書」があります。
一般的に、就寝の1〜2時間前は、心と体を「活動モード」から「休息モード」へ切り替えていく時間だと言われています。
この時間帯に、仕事の続きをしたり、スマートフォンで情報を追い続けたりすると、脳はなかなか休まることができません。
きちんと休息する場合は、スマホやパソコンなどに触れない、いわゆる「デジタルデトックス」をするようにしましょう。
読書は、静かな環境で、一つの物語や文章に意識を向ける行為です。
日中に使い続けた脳や体を、ゆっくりと落ち着かせる助けになります。
読んで良い本のジャンルに、厳密な決まりはありません。
ただし、避けた方が良いものはいくつかあります。
例えば、ホラーやサスペンスなど、恐怖や緊張感を強く刺激するジャンルです。
物語に引き込まれすぎると、心拍数が上がり、眠りに入りづらくなります。
また、私自身の経験ですが、
「好きな作家の新作・好きな作品の新刊」
なども注意が必要です。
楽しさや期待感から脳が興奮し、「もう少しだけ」と読み続けてしまい、結果的に睡眠時間を削ってしまうことがあります。
「本を読むのが苦手」
「普段ほとんど本を読まない」
という方は、無理に難しい本を選ぶ必要はありません。
短編集、エッセイ、詩集、ライトノベルなど、
短い時間でも区切りよく読める本は、就寝前の読書に向いています。
最初から長時間読もうとせず、「数ページ読んだら終わり」くらいの気持ちで十分です。
そして、もうひとつ大切なポイントがあります。
それは、できるだけ電子機器を使わないことです。
スマートフォンやタブレットは、画面の光や情報量が多く、知らず知らずのうちに脳を刺激します。
紙の本を選ぶことで、目への負担が減り、よりリラックスしやすくなります。
照明も、できれば明るすぎない、落ち着いた明かりがおすすめです。
就寝前の読書で大切なのは、
「どんな本を読むか」よりも、
心と体を休ませるための時間を意識的につくることです。
忙しい毎日の中で、眠る直前まで何かを考え続けてしまう方も多いと思います。
そんなときこそ、静かに本を開く時間が、良い眠りへの助けになるかもしれません。
今夜は少し早めに、スマートフォンを置いて、
一冊の本とともに、眠る準備をしてみてはいかがでしょうか。
参考書籍
三船美保著『オトナ女子の不調と疲れに効く 眠りにいいこと100』株式会社かんき出版 2024
キム・ジョーンズ著/鹿田昌美訳『最新科学か証明した 睡眠にいいことベスト211』株式会社文響社 2022
記事を書いた人
水谷祐介:睡眠健康指導士(初級)/睡眠栄養アドバイザー/オーガニックコットン販売士ほか
福祉系大学卒業後。パチンコ店員・コンビニ店長・ナイトサウナ店長を経て、家業の布団屋に。
2年間で約100冊の睡眠・寝具関連の本を読み現在も継続中。積読にならないよう気をつけています。
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