冬に向けての寝具選び

長く暑かった夏が少しずつ和らぎ始め、冬の準備を始める頃となりました。

冬は暖かく寝て過ごしたい方に、ちょっとしたアドバイスを伝えたいと思います。

寒くなると掛け布団や毛布などを重ねて使いますが、重ねると暖かい反面、重くなってしまい寝返りが討ちにくくなり、寝苦しくなります。

では、どうすれば良いのか。

睡眠時、人から出る熱は布団に伝わり、布団から外に放熱されます
冬は羽毛布団や冬用綿布団が熱を布団の中にためて、少しずつ外に熱を出します。

敷き布団は一年中同じという方が多いと思います。実は人から出る熱が一番溜まりやすいのは敷き布団です。使っている敷き布団に暖かい敷きパットを組み合わせると、暖かく眠れます。
また掛け布団は睡眠中、暑ければすぐにどけることができますが、冬場は寝室内温度が低いため、体がすぐに冷えてしまいます。敷き布団を暖かくしておけば、体が冷えるのも少しは緩和できます。

掛け布団の羽毛布団を選ぶ場合は、ダウン率が90%以上でグースを使っている物を選ぶと、暖かく寝ることができます
羽毛布団が苦手という方は、綿布団と毛布の組み合わせや保温性、保湿性に優れた羊毛布団、断熱素材の布団もあります。

敷き布団は、マットレスや綿布団などいろいろありますが、一人一人体型や体質が違うので、一概にこれが正しいという方法が無いため、まずは自分に合った敷き寝具を選び、その後、敷きパットを選ぶといいです。
敷きパットには、ムートンや遠赤外線などさまざまなタイプがありますが、購入前に一度手に触れて、
「この敷きパットで寝たい」と、思う物を選んでください

参考書籍
日本睡眠環境学会監修『睡眠環境学入門』全日本病院出版会 2023
乙丸屋久兵衛著 森川恵一医学監修『とにかくぐっすり眠りたい 老舗ふとん店の12代目がこっそり教える快眠法60』ダイヤモンド社 2025
久保田博南,五日市哲雄著『おもしろサイエンス枕と寝具の科学』日刊工業新聞社 2017

記事を書いた人
水谷祐介:睡眠健康指導士(初級)/睡眠栄養アドバイザー/オーガニックコットン販売士ほか
福祉系大学卒業後。パチンコ店員・コンビニ店長・ナイトサウナ店長を経て、家業の布団屋に。
2年間で約100冊の睡眠・寝具関連の本を読む。

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