「よく眠れる枕」を探す前に
こんにちは。
睡眠健康指導士(初級)の水谷です。
日々お店に立っていると、
「なかなか眠れないのですが、よく眠れる枕はありますか?」
というご相談をいただくことがあります。
睡眠の悩みは「枕を替えれば解決する」と思われがちですが、実際には原因が枕だけであるケースは少なく、複数の要因が重なっていることがほとんどです。
もちろん、枕が合っていないと首や肩に負担がかかり、寝つきが悪くなることはあります。
しかし、敷布団やマットレスがへたって体が沈み込んでいたり、寝室の温度・明るさ・騒音など、睡眠環境が整っていない場合、枕だけを替えても十分な改善が見られないことがあります。
さらに、スマートフォンの使いすぎや夜更かしによって体内時計が乱れていると、睡眠の質は大きく低下してしまいます。
睡眠で大切なのは「立っているときと同じ姿勢を、寝ているときにも保つこと」です。
私たちが楽に立てているのは、首から背骨にかけて自然なS字カーブが保たれ、体がバランスよく支えられているからです。
寝ているときも同様に、首と背骨ができるだけ一直線に近い状態を保てる寝具が理想的だといえます。
枕は、睡眠改善のための一要素に過ぎません。
本当に大切なのは、枕だけに頼るのではなく、敷き寝具や睡眠環境、生活習慣まで含めて整えていくことです。
睡眠の悩みがあるときは、寝具全体のバランスを見直すことから始めてみましょう。
参考書籍
乙丸屋久兵衛著 森川恵一医学監修『とにかくぐっすり眠りたい 老舗ふとん店の12代目がこっそり教える快眠法60』ダイヤモンド社 2025
井上剛志著「今すぐそのマクラを捨ててください」株式会社主婦の友社 2023
この記事を書いた人
水谷祐介
睡眠健康指導士(初級)/オーガニックコットン販売士/エシカルライフアドバイザーほか
睡眠や寝具について学ぶことが好きで、これまで多くの睡眠・寝具関連の書籍を読んできました。
「積読にしないこと」を目標に、現在も学びを続けています。



























